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「春、誕生日おめでとう！」
教室に着くや否や、沢山の友達に祝ってもらった。
もみくちゃにされて、両手にプレゼントを抱えながら席に着く。
幸せだなって、思うよ。
父さんからは日を跨ぐ電話を貰って、一番におめでとうって言ってもらった。
普段なら"国際電話は高いんだからね！"って怒る一也も、今日ばかりは何も言わない。
小一時間位、下らない会話をして…
「今度帰ってきたら、一緒に飲もうね？」
何て、約束をして電話を切った。
欲を言えば、0時なった瞬間…隣には悟くんに居て欲しかった。
我ながら女々しいと思うけど、俺がお願いしなくても悟くんなら居てくれるだろうなって勝手に思ってたんだよね。
…現実は厳しくて、本人はお風呂に入ったら直ぐに部屋にこもってしまったけど。
弟達も、朝起きて直ぐに熱烈ハグと一緒に祝ってくれた。
プレゼントは毎回、夕飯の時にって決まってるから沢山沢山おめでとうって言ってくれた。
これ以上望むのは、罰当たりだよね…
親に弟に、友達に…皆に祝われて、俺…幸せ者じゃんか。
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