1日の価値。

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「バッチコーイ!」 「カキーン!」 「ヘイヘイヘーイ!」 「もういっちょ来ーい!」 5月も終わり、間も無く梅雨。夏を感じさせる生温い風が汗を乾かす。 螢は守備練習の賑やかな声から少し離れたブルペン※にいた。 ※ブルペン…投球練習場。グラウンドの端や、少し離れた場所にネットで囲まれて作られることが多い。 チームの正捕手である螢は普段シートノック※に入り、ピッチング※は後輩が受けるが、この日は違った。 ※シートノック…選手が自分の守備位置につき、監督が打った打球を処理する守備練習。 ※ピッチング…投球練習 「おぅ!待たせたな!」 「チームを支える大投手にご指名承りましたから。」 「なめとんのかっ!」 「冗談冗談!んで、どうした改まって?」
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