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「落ち着かれました? 」
私はアミーリア・シェリアスター。国立リミーレル魔法学園高等部実践魔法科所属の、今年度4年生となった女学生です。
この魔法学院では様々な分野の魔法を扱っており、3年次までは基礎魔法学を、4年次から実践魔法科、応用魔法科、精霊科、召喚科など各科に別れて勉強します。
私のいる科は専ら戦闘がメインの魔法学であり、日々魔法陣の簡易化や対人戦略などを講義しているようです。
まだ私は科に配属されたばかりですので、今の話は先輩方から聞いたものやガイダンスで説明されたものなのですけれど。
「うん……ひくっ、ひくっ」
「そろそろ新入生が来る頃ですから、顔を洗ったほうがよろしいかと」
「うっ、ん……洗ってくるね」
「はい、お待ちしております」
私の元から離れ、目元を擦りながら化粧室へと姿を消すのはこの学園の女子の制服を来た子供。
身長は140くらいでしたか、見た目は完全に初等部の児童と同じである彼女は、なんと私と同じく今年度4年生となった高等部の生徒なのです。
飛び級? いいえ、確かにその制度もこの学園には存在します。しかし彼女は私と同じ18歳の華も恥じらう乙女なのです。
彼女の名前はシュナリー・アルマートン。豪商として有名な貴族、アルマートン家の一人娘です。
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