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それというのも、クミは中学時代の恩師に対して【初恋】をしたのを最後に、異性に対する好意というものを抱くことがなかった。
それを今日まで殆ど聞いたことがなかった私は嬉しくて仕方がなかったのだ。
クミは恋愛に対してとてもドライで、同級生の恋愛話にも賛同することもなくただただ聞き役に回っていた。
そんなクミがとても敬愛していたのが恩師で、クミが所属する技術部の顧問だった。
生徒からも人気があり、怒る時はしっかり怒り
遊ぶ時はしっかり遊ばせてくれた
恩師はスポーツにも長けていたので、掛け持ち顧問で軟式テニス部も受け持っていた。
当の私は軟式テニス部に所属していたので、同一の恩師に世話になっていた。
当時【初恋】とクミが気がついたのも、しばらく経ってから…
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