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「……」
うーわー面倒くせー…つまりあれだろ、相手の強さが計り知れないから俺が行って一気に片してもらおうっていう。
中盤のパーティで無理なら終盤で頑張ってるパーティを呼んでも良いけど、もし万が一終盤のパーティですら全滅なんてことになったらとんだパーティの無駄遣いになる。
「だからって何でも屋じゃねーんだよ…」
「まあそう言うなよ。1人で心配ならプラチナにも連絡するってよ。」
「あいつついこないだも任務だったろ、休ませてやれよ…」
俺達は慢性的な人手不足。たとえ前の任務で体がボロボロだろうが、新しい任務が来れば必ず行かなければならない。
だから、お互い仲間にはなるべく無理をさせないよう最低限の人数で任務を遂行するのが俺達の中の暗黙のルールとなっている。
「…つーことは、お前1人で今回の任務はこなすんだな?」
「ああ」
「そーか、無茶はすんなよ。」
「それは出来ない約束だわ。」
むくりとソファーから体を起こして手をひらひらさせてみる。
さーて、準備するか。…あ、
「なあマエストロ」
「あん?」
「俺でも骨が折れる相手だったら謝礼弾ませるよう言っといてくれよ」
「…あー、だったらプラチナ呼べば済んだことだって言われて終わりだぞ。」
「チッ」
そりゃないわー。本当やる気なくす。いつかこっそり宝物庫目当てに夜襲かけてやるか。
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