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「――はい、着いたっと」
昼飯食って、道具袋に色々詰め込んでから、相棒引っさげて移動魔法効果のアイテムで最寄りの村へ。
そっから歩いて約20分。まだまだ太陽は高い位置でさんさんと輝いている。
「暗くなる前には終わるか。」
中から漂う魔の力が以前入った時より格段に強くなっているが、臆することなく洞窟の中へと足を進めた。
――…キィン! キ…キ、キンッ!!
「…チッ、くそったれがっ!!」
洞窟の中で待っていたのは、中盤から終盤で登場するわりとレベルの高い魔物達。
決して強いとは感じないが、それでも相当な数が一気に襲ってくるもんだから対処しきれないあぶれた魔物のダメージを食らう。
そのダメージは微々たるものだが、何度も食らえばけっこう痛い。魔法なんてぶつけられようものなら、下手すりゃ致命傷を負う。
ただでさえ職業上魔法には弱いのに、こいつらの使う黒魔法は属性の相性としても最悪だからだ。
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