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「あぁぁぁぁあああああっ!」
俺は叫んだ。
痛くて痛くて、仕方ない
「―…――――」
森ちゃんの声も
聞こえない…
口の動きからして
きっと、お経を唱えてるんだ。
男が苦しんでる。
俺も、苦しい。
頭が痛い。
息が苦しい。
でも、あともう少し…
森ちゃんが、お札を俺に貼り付ける。
一瞬、激しい痛みが襲う…
《あ"ぁぁぁぁあああああああ"!》
―すぅぅぅ、
と、男が消えていく。
「よく頑張ったな…」
頭を撫でる森ちゃんの手。
俺は疲労感からか、
はたまた安心感からか…
意識を、手放した。
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