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2人がそんなコントを
繰り広げているなか、
壇上では
新聞部主催のミスコンが
始まろうとしていた。
参加者を募集しているらしい。
景品目当てで…
自分に自身があるから…
面白半分で参加してみる…
など、参加理由は多種多様であるが
結構な人数がエントリーしているようだ。
｢美田園黄依様、
推薦が多数来ておりますが
エントリーしてくださいますか？｣
そこで、そんな放送が入った。
｢…へ？俺ぇ？｣
一斉に集まる視線
―もりちゃんと話してたから
聞いてなかった…
……いまいち
状況が呑み込めないよぉー…
なんか、すごい、
見られてるんだけどっ…
｢う、ん？｣
注目されたままでは
居心地が悪いので
へらりと笑って頷いてみる。
ぶっちゃけ
エントリー…って、何に？
状態だけどねぇ。
―ギャァアアアアアアアアアア
何故かヒートアップする
ギャラリー。
置いてきぼりを食らっている
かわいそーな俺。
｢もりちゃん…エントリーって？｣
尋ねてみても
返ってくるのは溜め息だけ。
意味がわからないまま
俺はステージに引っ張り上げられた。
誰か説明してぇー…
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