そのよん。

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「続いては、皆さんお待ちかね、 エントリーNo.13 美田園黄依様!」 ―ギャァアアアアアアアアアア 俺が頑張ってセリフ思い出してたら 順番が回ってきたみたい… 「はぁーい… えーっとぉ……」 どーしよー …なんだっけ? んー… えーっとぉ…… 「…お帰りくださいませぇ ご主人様ー?」 確かぁ、こんな感じのとー… 「あと、えとねぇー …ご飯にしますかぁ? お米?にぃ、しますかぁ? それともぉ… ラ・イ・ス?」 そー!こんなの! ここでウインク、だっけ? ―シーン… あれれぇ? 静まり返っちゃった… もりちゃんだけ 爆笑してるんだけど…… 「むぅ……間違ってたかなぁ?」 ―ガタッバタンッ 俺、頑張ったよねぇ? …そんなに気持ち悪かったぁ? 人が倒れてくんだけどー… …卒倒するほどの気持ち悪さ? ……きぃちゃん、泣いちゃうよ? 「いいいいいいえ! すっっっっっすす、すっ すばらしい演技でしたぁああああ!」 おぉ、司会者くんが 復活したぁ 「ならよかったぁー」 お世辞でも嬉しいよっ 「で、では、ミスターの方に うつッ移らせてて いいただ、い、いたたっ いただだきますッ!」 …司会者くん吃り過ぎぃ(笑 緊張してるのかなー? ……勿論、司会者が 自分の笑顔+涙目の最強コンボを くらったせいで吃ってる、 などということも 生徒達が司会者を睨み付けて いる、などということも 黄依は全く気づいていない。 つくづく可哀想な司会者である。 「え、エントリーNo.1……」 …若干涙目だ。
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