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そんな母は
俺が幼稚園に入ると
更に家を空けるようになった。
1週間以上帰って来ないのが
当たり前。
出かける前には必ず
｢いい子にしててね。
外に出ちゃだめよ。
誰か来ても出ちゃだめ。
電話も出ないで。
すぐ、帰るから。｣
そう言って、俺の顔も見ずに
逃げるように出ていく。
食事は買いだめしてあるパン。
そのせいか、身長も伸びず
いっつも女の子に間違われ、
銀髪に黄色い目のせいで
幼稚園でのあだ名は"魔女"
散々いじめられたよ。
うん。
それでも俺は
いい子でいたんだ。
いじめられても
泣かなかったし
先生の言うことも
ちゃんと聞いた。
母の言い付けも
しっかり守った。
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