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それから、
母は部屋に閉じ籠り
6日後、
事件は起こった。
正確に言えば7日後
かなぁ…
深夜、俺は激しい物音で
目を覚ました。
食器が割れる音
何かが落ちる音
母の泣き声
最初は泥棒が入ったのだと
思った。
なら、母を助けないと、
そう思って俺は
リビングへ歩みを進めた。
情けないくらい
震える手でドアを開け
中の様子を伺った。
そして、
暗闇に目が慣れてきた頃
母と、目があった。
…リビングには、母しか
居なかった。
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