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ズキリと、頭が痛む。
『あんたなんか、
産まなきゃよかった!!』
…突然、頭の中に響いた声。
『あんたのせいで……』
…あぁ、この声は……
「…おかあ、さん?」
そう呼ぶと、
お母さんは凄く怖い顔で
俺を睨み付けた。
『…ッ呼ぶな!私はあんたの
母親なんかじゃない!!』
そう叫んで
俺を叩くお母さん。
なんで…?
なんで、そんなこと言うの?
お母さんは
お母さんでしょ?
『あんたなんか…
あんたなんか……』
嫌だ、聞きたくない…
「…ゃ……やだっ」
きつく目を瞑って
耳を塞ぐ。
『死んでしまえぇええ!!』
「ぁ……あぁ…」
気づけば、目の前が
真っ赤に染まっていた。
「…ッぅぁああああああ!!」
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