そのにぃ。

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かなり暖かくなってきた 5月中旬。 なにやら 季節外れの転入生がくるらしい。 ―ガチャッ ガンッ バタンッ 「…どったのー?副会長ー」 そして今日が入寮日。 副会長は お迎え役だったんだけど… 「……惚れたかもしれません… 転入生に……」 ……。 「「「はぁ?」」」 「あ"?」 「…ぇ…?」 何だか、 おかしなことに なったみたい。 □■□■□■□ 「…つまりぃ、 作り笑いを見破られた挙げ句ー 面と向かって 気持ち悪いと言われぇ、 転入生くんを 何故か気に入っちゃってぇー ちゅーして逃げて来たってことぉ?」 「……はぃ///」 ……副会長ってMだったの? 「「へぇー! 僕らも転入生見たぁい!」」 「食堂……ぃく…。」 え? 「…! ……手は、出さないで下さいね。 私のお気に入りなんですから。」 「ククッ…そりゃぁ保証 出来ねぇなぁ…」 「「早く行こぉ! ほら、きぃも!」」 えー、えぇぇ…… …この時の俺は、 まだ知らない…… 生徒会メンバー全員が 転入生に惚れてしまう、 なんてこと。
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