第一章

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「今日から入る楠くんだ!楠くん、彼は副長助勤の原田くん」 「原田左之助だ。よろしくな」 「楠小十郎です。よろしくお願いします原田先生」 「そうだ、左之。お前の隊は平隊士が少なかったな。楠をお前の隊に入れるか」 土方は少しずぼらな面があるようだ。山南が苦笑いを浮かべ楠に詫びる 「すまないね楠くん。土方くんは少々メンドクサがりなんだ」 「いえ俺は何処でも良いですよ」 「なら決まりだ。で、左之はなんだ?巡察の報告か」 そのまま原田の隊に決まり、土方は楠に目も遣らず原田に報告を急かす 「なーんにもなかった。たく、桂たちは何処にいるんだか」 (お前らみたいな犬どもに見付かるかよ) 「そうか。分かった下がれ」 おざなりな言葉に原田は気にせず楠を連れて部屋を出た 「お前、いくつだ?」 「十七です。何か問題がありますか」 「いや、ただ気になっただけだ。仕事を説明するぞ」 壬生浪士組は朝昼晩と市中見廻りがある 範囲としてはかなり広範囲であるが預かりの今文句は言えまい 「意外と大変なんですね」
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