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「俺はそこまで思ったことはありませんが…もともと女が好きじゃないから興味すら湧きませんね。男もウザイと思いますけど」
「女の子嫌いなの?なんで?」
「鬱陶しくありません?思い通りにならなかったら泣くし怒るし。反吐が出る」
楠は憎悪のある声音で答え藤堂の手をやんわりと外す
「念のために言っておきますが俺は男色じゃありませんからね。女に興味ない上に恋愛にも興味ありません」
「あ、あぁそうか。じゃ、説明があるからじゃあなふたりとも」
「失礼します」
片手を挙げて原田は楠を連れてその場を離れる
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「―――――説明はこんなもんだな。他に聞きたいことがあるなら聞け。答えれる範囲でなら答えてやるから」
「いえ、大丈夫です」
「………あのよ楠」
「はい?」
「女に何されたかしらねぇけどよ、悩み事があるならいつでも俺に言えよ。解決は出来なくても気晴らしにはなるだろ」
(……ウザイ)
だがそんなことはおくびにも出さず、楠は笑みを貼り付けて礼を述べた
「どうせアレだろ。惚れた女にフラれたんだろ」
「違いますよ、惚れた女なんて一人もいません」
「またまた」
これ以上、弁解しても原田は同じことを言うだろう。楠は諦めて口を閉じた
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