第7章

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「魔剣……!?」 美緒都はもがくのをやめて、床に落ちている剣の柄を眺めた。 男を警戒しつつ、隼人と京夜が交互に身をかがめて剣の柄を拾う。 ふたりが剣の柄を拾ったのを見届けると、男は空いた方の手を軽くふった。 すると………… 剣の柄から紅蓮の光が迸り、紅い刃となって炎のように揺らめいた。 紅い光の長剣……男の言う魔剣だろう。 男の剣にも、紅い光の刃が出現していた。 あれで闘うつもりか。 一方的に攻撃されるよりは遥かにマシだが、隼人と京夜がどの程度魔剣を扱えるか、心配だった。 何もできないもどかしさにホゾを噛みながら、美緒都ははらはらと闘いの行方を見守っていた。
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