異世界へLet's Go!

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どうやら殴られるのが嫌になったようだ。 「誰だって殴られるのは嫌だからね?」 ちっ! 勝手に心を読みやがって。 「まあいい。それで?なぜ俺はこんなとこにいるんだ?」 「それはね……僕が君を気に入ったからなんだ」 「……どゆ事?」 「覚えてるかな?君は子供を助けて死んだんだよ」 そうだ! 思い出したぞ! 俺は子供が車に轢かれる所を助けたのだ。 「あの子供は無事なのか?」 「無事だよ。かすり傷程度の怪我で済んだよ」 「それは良かった。………………って、ちょっと待て!ってことは俺は死んだのか?」 「死んだよ」 「君を気に入った理由だけど、最近あんな行動できる勇気を持った人間がいないからなんだ」 「いや…俺もあの時は気付いたら体が動いてたっていうか、なんというか……」 「無意識の内に動いたなら尚更すごいよ」 「えっ?」 「だって、君は無意識に自分の命より他人の事を考えてるんだから」 「何よりも、その死を恐れない勇気を持った心に惹かれたね」 褒めすぎだろ。照れるジャナイカ。 「ふーん、俺がここにいる理由はわかった。だけど何かあるんだろ?」
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