始まり~鈴木圭一郎~

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始まり~鈴木圭一郎~

ジリリリリリ。 いつもと同じ時間に、目覚ましがなり僕の1日が始まる。 今日もいつもとおなじ様に、起きて、学校に行って、帰ってきて、寝るだけ。そう、思っていたのに…。 テレビでは、2日前位から同じニュースしかやっていない。 『島に、1つしかない刑務所から死刑囚が、脱獄しました。』 僕の家から刑務所まではかなりの距離があるし、このニュースはさほど気にしてはなかった。 7時40分。 僕は家を出た。 僕の家から学校まては、結構近くて早く家を出れた日はゆっくり行くことにしている。 のんびり歩いていると、川が見えてきた。 今日も綺麗だな。 なんて思いながら、学校へ向かった。 いつも通りに授業を終え、帰ろうかとした時…。 「鈴木。お前今日、居残りな。」 は? 居残り? 「ちょ、先生困るよ。居残りなんて…。」 「お前、テスト最悪だったからな。」 そんな…。 僕は、1人寂しく居残りすることになった。
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