プロローグ─出逢いは春風とともに─

3/12
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
高校入学を控えた今は、もちろんそんなアホみたいな回答はせずに、どちらかと言えば夏かなー、 みたいに当たり障りなく答えるだろう。たまに冬になるかもしれない。 それと、もちろんハゲてねーぞ。 相手の選択肢などどっかにぶっ飛ばして、自分の好きなものを好きと言えたあの頃の俺は、 どうしようもないクソガキで、なんてアホで、そして純粋だったのだろう。 自分は周りの奴と違って、いつかすーぱーひいろうになるのだと本気で疑ってなかったあの頃はきっと、楽しかった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!