転校生

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人ならざるもの。 ヒトナラザルモノ。 それが こんなところに いたなんて。 「九十九!」 倒れこんでいるクラスメイトを 押し退け 九十九の机へ向かう。 彼は 興味なさげに 振り返った。 「――お前に 良いことを教えてやる。 知りたければ 昼休みに 視聴覚室へ来い。」 耳打ちすると 九十九は 驚いたような顔をした。 どうやら 思いがけない自体には 弱いようだ。 俺は 踵を返してから 名前を名乗ってなかったことを思い出し もう一度 向き直る。 「俺の名前は 西尾竜(ニシオリュウ)。 竜って呼んでくれ」 .
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