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昔むかしあるところに、小さくも平和なバケツの国がありました。
バケツの国に住むバケツ達は、自らを人間に使ってもらうことをとても誇りに思っており、そのことを生き甲斐とさえ感じておりました。
だからこそバケツ達は毎日自分を磨き、人間に使ってもらえるように努力を続けていたのです。
そんなある日、一人のバケツが言いました。
「この国は小さいのに、今もバケツの数が増えていく一方だ。このままだと俺達はいずれ、居場所を失ってしまう。」
この言葉をきっかけに、バケツ達はこの国のバケツの数を減らすための方法を考え始めました。
そして、ある一つの方法を思い付いたのです。
“汚いバケツを追い出してしまえばいい”と…
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