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ビビり、出会う
「どうしようっ」
私は半泣きになりながら、ある家の前で立ちすくんでいた。
それは、遡ること一時間前の出来事が原因で───────
─────────────
──────………
「ひなの、話がある」
今思えば、父のこの一言がすべての始まりだったんだ。
「なあに?お父さん」
「お父さん、海外に転勤になったんだ。」
「え?」
その後の言葉は衝撃的だった。
「だからお前はここへ行け。」
そう言うなり、地図を渡し、私に有無を言わせず、お父さんもう行くから。と一言だけ残し、出ていった。
続いて、お母さんも行かなくちゃ!待ってあなた~。なんて、まるで旅行にいくかのように出ていってしまった。
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