ジュンヘ
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「待ってくれ!!」 俺は、シルバーの愛車で 去って行く 女に向かって叫んだ。 逆光の中、一度だけ女は振り向いて おれに向かって大きく手を振った。 そのまま あっという間に、ママチャリに乗った女の姿は見えなくなった。 朝日の中 呆然と立ち尽くす 俺に声をかける者がいた。 「お客さん、お勘定。」 振り向くと 連れ込み宿のババアが 鬼の形相で立っていた。 完
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