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いよいよ本題って訳ですね。
自分の人生に関わる大切な話なんて言われたら、さっきまでふざけてた俺だって真面目に聞くさ。
「先ずは、どこから話そうかな。
僕が一人で喋り続けるのと、君に質問してもらって答えていくのと、どちらがいい?」
まぁ色々と疑問もあるし、ここはQ&Aにしてもらいましょうかね。
俺がその旨を伝えると神っぽい人は、また微笑みながら頷く。なんかたったこれだけのやり取りなのに、彼の人の良さが分かるな。このまま良い人オーラを保ってくれるなら是非とも仲良くしていきたいもんだ。
「じゃあ最初の質問だ。あんたは誰なんだい?
ついでにこの場所が[何]なのかも教えて欲しいんだが」
取り敢えず現時点でかなり気になる二つの質問をしてみると、後者の質問で少し驚いた顔をして、また笑顔に戻り小さく声を出して笑う。何故に?
「はははっ、良い質問だね。
順番に答えると、僕は君の予想通り神様ってやつだね。でもそれは役職の名前だから、呼ぶなら……んー、よし! じゃあ[イル]って呼んでよ。僕らは名前なんてあってもなくても一緒だけど、君からしてみれば無いと不便でしょ?」
ごめんなさい、正直どうでもいいですwww
でも俺の為にしてくれたことだし、ここはキチンとお礼を言おう。善意でしてくれた事に礼も言えないなんてクズだからな。
「うん、素直にお礼を言えるっていうのは素晴らしいことだね。
さて、次は二つ目の質問の答えなんだけど、さっきはごめん。この場所を[どこ]ではなく[何]なんて表現するからさ。何と言うか、実に良い感性だよ。
今の自分の状況が分からないにも関わらず、この場所を[何]と表現するってことは、君がいた所とは違う空間っていうのを本能的に理解しているのかな?」
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