いなくなったアイツ。

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その質問の返事は愛想笑いで誤魔化した。 代わりに、まるで今日の朝ごはんは何でしたか? とでも聞くような何気ない風を装って、 課長にさっきから俺を動揺させている 原因について聞いてみる。 「あ、そういえば、雄大のやつ、見ませんね。」 「ん?あぁ…確かになぁ。」 課長は、そんなことどうでも良いと いった様子ですぐに自分の 仕事に戻ってしまっていた。 ありえない量の資料に次々と はんこが押されていく。
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