橋本君と梅田君のシネマトーク

ロッキー

橋本『〃映画【ロッキー】が好きな男性にハズ レはない〃とかゆう女性の言葉を聞いた事ある けど、どうなんやろ？(笑)』

梅田『・・・ガリガリ君みたい(苦笑)要するに、 ラストシーンで試合が終わった後に恋人の名前 を叫ぶ姿に、男はそうであって欲しいとゆう女 性の願望があるのかな？』

橋本『仕事よりも私だけを見て！みたいな感じ やろか・・・でも、アレは映画やからな(笑)そ りゃ、ボクサーで、しかも世界戦やから画にな るけど、普通の男はあんなシチュエーションあ りえへんで。例えば魚屋で働く男がマグロ捌い た後に魚臭い手で恋人抱き締めても、先ずは手 を洗って来い！みたいなもんやで(笑)』

梅田『夢のないトーク・・・(笑)』

橋本『まァ、【ロッキー】の特に第一作目は嫌 いとゆう人はあまりおらんのちゃう？』

梅田『無名のボクサーが世界チャンピオンの挑 戦者に選ばれ、負けを承知で挑んでゆくストー リー、よくこの作品をサクセスストーリーの代 名詞としての捉え方があるけど、少なくともこ の第一作目に関しては、主人公の目的は社会的 成功ではない』

橋本『つまり、主人公は最初から勝てないと 判った上で戦ったって事かいな？』

梅田『とにかく最終ラウンドのゴングが鳴るま で立っている事、この主人公の心情を観てる観 客に納得させる為に、凄く主人公の内面描写を デリケートに前半から描いているよね。だって 普通はスポーツを題材にしてる以上、当然アス リートは試合に勝つ事が目的に決っているわけ だから、それを負けても構わないって、こうゆ う損得勘定抜きの心情を全ての観客に理解させ なければならないわけだから、その心境に至る までの過程を描くのに凄く気を使ってるなと 思ったわけ』