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梅田『それと、最初はゴロツキだった主人公の 変化に従い、周りのキャラも引っ張られるよう に変わってゆく姿もよく考えられてるよね。勿 論恋人のエイドリアンもそうだけど、このお兄 さんのポーリー』
橋本『そうそう、あのポーリーのキャラが上手 い具合に主人公ロッキーの合わせ鏡的役割とゆ うか、ある意味ロッキーにとって反面教師で(笑) 要はロッキーが今のゴロツキの自分自身から抜 け出したいとゆう心境をただ台詞で語っても、 それだけやったら説得力がいささか足りないわ けで、そこでこの根っからのゴロツキのポー リーの姿を観客に見せる事で、ビジュアル的に も判りやすい(笑)』
梅田『これ下手な役者さんだったら、上手くい かないわけで、ポーリー役の役者さんの芝居が 又抜群とゆうか、駄目さ加減が本当によく出て た(笑)』
橋本『又このポーリーの最初の登場の仕方が上 手いと思うんが、バーのトイレで鏡のない洗面 台の前で櫛で髪を梳かしてる(笑)つまり
鏡がない=自分を客観視してない
それでも髪を梳かして自分を装おうとしている 姿で瞬間的にキャラの性格が伝わる。これは脚 本に最初から書かれてたんかな?それとも現場 で監督と役者が話し合ってキャラの見せ方を考 えたんかな?』
梅田『ポーリーはロッキーが世界タイトルマッ チの挑戦者に選ばれて世間の注目を浴び、尚且 つ妹と付き合い出した事で、自分一人が置き去 りにされた孤独感を抱えるんだよね。しかし不 器用な性格だから素直になれずに周りに当たり 散らす事でしか自分を表現出来ない。何とも憎 めない人(笑)』
橋本『それがエイドリアンが家を出てロッキー と同棲するキッカケにもなる。残されたポー リーは多分一人になった家の中で反省してたん やろね(笑)云い過ぎたなァとか泣きながら』
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