第1話 「カタストロフィの序章」

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蓮「そろそろか…」 蓮は自室でイスに座りながら右手に持っているものを見ながら呟いた。 蓮「カタストロフィまで後、1週間か…」 その手に握られていたもの。それは直径10㎝ほどの黒い球だった。 これは、ガンツ部屋解放と同時に与えられた卒業の証だ。蓮はこれにガンツボールと名付けた。 その黒い球にはタイマーのようなものが表示されている。 これがカタストロフィまでのカウントダウンなのだ。 蓮がガンツから解放されてから 11ヶ月と少しが過ぎた。 カタストロフィに備えるために解放を選んだ蓮だが、 蓮「スーツとかどうなるんだろ?」 わからない点がたくさんあった。 [カタストロフィまでさようなら]を選んだのだから、またカタストロフィ当日に転送されるのだろうか? それともスーツなしで闘うのか? いやいや、それは無理だろ… 武器は? まさか武器もなし? フォークとナイフで戦えと? 蓮「なんで解放を選んだんだろ…」 カタストロフィ直前になって蓮は焦りを感じていた。
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