第2話 「カタストロフィの幕開け」

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「なんだ!?何が起こったんだ!?」 いきなりの地面の破砕。 野次馬がまた騒ぎ始めた。 蓮「くっ…」 ガラッ 片所「蓮!!」 片所が蓮に近づこうとした。が、 ヒュッ 片所「なっ!?」 ステロと呼ばれた少年が今度は片所の目の前に移動した。 今回も移動動作は無かったように見えた。 ステロ「はっ!」 ズガァァァ 片所「くはっ…」 ステロの拳が片所の頬にヒットし、片所は飛ばされた。 ステロ「弱ぇぇ!!相手になんねぇ!!」 蓮「何なんだ…アイツ…」 移動動作が見えない。 瞬間移動というものなのだろうか? いや、ただ速すぎるだけかも知れない。 蓮はいろいろと考えたが、今は考える余裕が無かった。 逃げるんだ!! どんな手を使っても!! 相手の能力も分からないのでは同等に戦うなんて不可能だ。 甘く見ていた。 カタストロフィの相手がこんなに強いとは思わなかった。 蓮「僕が囮になる!!片所!神山さん!拓!逃げろ!!」 誰かが囮にならなければ助からない。 だが、今のメンバーに同等に戦える者はいないだろう。 そう考えた蓮は仲間を逃がすため囮になることを決意した。
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