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そこは、ひどく陰湿であった。
まだ、昼間だというのに、日は照さず、鬱々としていた。
そこに、三人の鬼の面を着けた人間がいる。
全員が全員、黒い服を着ているのか赤い鬼の面だけがその場に浮かんでいるように見える。
「相手が我々に気付いたらしい。」
面の中の誰かがいう。
「うむ」
その声には生気と言うものが一切感じ得なかった。
「名も知れん、剣術使いとか」
恐らくは祐貴の事であろう。
「抜刀術に優れているそうな…」
「いずれにしろ…責務を果たすのみ…」
そういうと、面は闇に消えた。
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