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悠目線
Y「…んぅ…」
「目、覚ました?」
まぶしい光に思わず眉をしかめると心地いい声が聞こえて、俺はその声に導かれるように目を開けた
…あれ? 俺、南雲様に… あっ!
「思い出した?」
Y「南雲様が…死んだ?」
「ごめんね、でも君をあのまま死なすわけにはいかなかったから。」
Y「…南雲様。」
「ごめん。」
俯く俺をなだめる様に頭を撫でてくれる男から恐怖は感じられなくて、本当にあの男かと疑いたくなるけど、男のそばに置いてある刀はあのときに見たものだった
「おいらは、零。よろしくな。」
Y「悠…です。」
R「悠くんは守護霊だよね?」
Y「う、うん。」
守護霊かどうか聞かれて俺は、とっさに身構えた
また南雲様みたいに扱われるのか…そう想像しただけで体が震えた
R「大丈夫、悠くんから魔力は奪わないから。」
Y「ほんと…?」
R「ほんと、でも悠くんに魔力を与えないとね?」
そう言って零くんはベットに腰掛けて俺の頬に手を当てた
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