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作者目線
暗闇が支配するなか 月の光だけが存在していた
「やめて、ください。」
「お前のマスターは誰だ?」
「…南雲様です。」
暗闇の部屋の中、茶髪の青年は足枷をされて涙を流していた
そんな青年を見下ろすように男が立っている
「お前の使命はなんだ?」
「マスターに魔力を与えること…です。」
「そうだ、お前は私に従っていればいいんだ。」
「しかし、これ以上は…。」
僕の命が…
青年の言葉は聞き入れられることなく、男…南雲は座り込んでいる青年の高さに合わせるようにしゃがんだ
「悠…。」
「…ぁっ、マスター。」
そして、だんだん近づく南雲に青年…悠は抵抗しなかった
「そこまでだ。」
あと少しというところで地を這うような低い声がした
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