愛しい

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それから何日かたって、クラスメイトとも馴染んでいた。 そして今日は体験入部の日。 授業が全部終わってわたしと若菜は吹奏楽部の部室に行った。 渡り廊下を渡って着いたのは体育館近くの廊下。 体育館は男子バレー部が使っていて、見渡せば背の高い男子ばかりだった。 わたしと若菜は手を繋いで、お化け屋敷にでもいるようにそろそろと抜け出して、部室についた。 部室に入ると先輩たちがプリントを配ってくれる。 そこには楽器紹介や年間日程表、部員紹介が書いてあった。 わたしはもちろんテナーサックス。 そして若菜はホルン。 すると、部長らしき人が椅子に座ってタクトをカチカチと鳴らした。 それと同時になかにいた先輩は自分の席について、1年も壁にそえられた椅子に座った。 .
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