愛しい

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加藤くんと目があってにこっと笑いかけてきた。 わたしは笑いかけようと無理したがすぐに目をそらされた。 加藤くんのテナーの音色はわたしの音色よりも綺麗。 芯のあるしっかりとした音色。 それから2日後 体験入部期間は終わって、一日目の体験入部の直後にわたしと若菜は入部届けを、顧問の先生の入江先生にわたしにいった。 そして今日が初めての練習。 階段を降りようとすると、加藤くんに話かけられた。 「理保?」 「え?」 わたしは振り返ると同時に階段から落ちてしまった。 すると加藤くんがわたしが落ちないように抱き締めてくれた。 身長の低いわたしは長身の加藤くんの背中に手を回してしまう。 彼から香る香り。 思わずドキッとしてしまっていた。 加藤くんの体は暖かくて… .
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