第一話

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あなたとの再会は偶然だった。 娘を連れて、東京に帰省した帰りの東京駅。 新幹線の出る時間まで、一時間くらいあったので、娘とお土産を買い求めていたら、娘を見失ってしまった。 迷子センターで、半狂乱になっていた私の元に娘を連れて、現れたのはあなただった。 『よかったね。ママが見つかったね』そう言って、あなたは私に娘の手を差し出した。 『相変わらずだな』あなたはぶっきら棒に私に言った。 でも、気が動転していた私は『あなた』に気がつかないでいた。
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