プロローグ

2/2
45人が本棚に入れています
本棚に追加
/430ページ
あの頃の私は、まるで一本の糸のようだった。 よれたり、千切れそうになったり、汚れたり、もつれたり。それでも、その一本の糸を絶やさないように、なんとか一生懸命生きていた。 救われる日なんて、来ないと思ってた。 あの日、いつの日か私の心に僅かな光を残したあの人に再会するまでは。
/430ページ

最初のコメントを投稿しよう!