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翌日、僕は昨日と同じ通学路を歩いていた。
すると、横を僕と同じ制服を着たコワモテの人が通り過ぎた。こういう人に関わるのは厄介だ。
そう思った瞬間ーーー
カーン!!
不意に空き缶がとんできて、その人の後頭部に直撃した。
僕は何事かと後ろを振り返ると、不良にしか見えない同じ制服の人たちが5人ぐらいいた。
彼らは鋭い眼差しで僕を睨んできた。ヤバい、目が合ってしまったーー!
予想通り、奴らは僕に近づき、低い声で言う。
「んだ?てめえ!!何みてんだよ!」
「いえ、なんでも!」
僕がそういうと、彼ら5人は互いに顔を見あい、ニヤリと笑うと、僕をいいカモだと思ったのか、更に言い寄ってきた。
「ところでさ、君お金持ってない?」
手で招くようにするリーダーと思われしハゲピアス。
僕は誤魔化して、持ってないと言うと、
ハゲピアスはいきなり僕のポケットに手を突っ込み、財布を取り出した。
「なっ!止めてください!!」
僕は必死に抵抗したが、あっさりやられ、しりもちをついてしまった。
ハゲピアスは財布を探りお金を取り出した……………………その時ーーー!!
ドーーン!!
という轟音がしたかと思うと、ハゲピアスの姿はそこにはなく、変わりにさっき横を通り過ぎたコワモテの人が拳を握って立ち尽くしていた。
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