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そして、弟子にしてもらって、漢を磨いてもらおう!!
この、源義経という名に恥じぬようにように!!!!
「あの!!」
僕は彼を呼び止めた。彼はしかめた顔をして、振り返る。
なんと男らしい表情なのだろうか!
「なんだ!女っ!」
「いや、男ですけど。
あの!!僕を弟子にして下さい!!」
ありったけの声量で僕は叫んだ。
これだけ声を出せば、熱意は伝わっただろう。
あと、男であるということも………。
すると、彼はニヤリと歯を見せて言った。
「へっ!下僕か……。悪くねーぜ。よし、お前は今日から俺様の下僕だ。よろしく頼むぜ、女!!」
??
なんか、弟子からワンランク下がってない?ワンランクどころか、ツーランクもスリーランクも下がってるよ!!
下僕…。
ってか、今…女って聞こえたような……。……きっと、気のせいだよね。
「ほら、おいていくぞ!ついてこい!女!!」
おん……何?聞こえない。
僕は立ち上がり、駆け足でその人の元に駆けつけた。
僕達は、その場を去り、学園へ急ごうとしたとき、
「おい、お前ら!!」
後ろで寝そべっていたハゲピアスに呼び止められた。
「お前ら!!名前はぁ!!?」
僕達は、答えた。
「「源義経、和解谷喜介だ!」」
僕達の声はかぶった。
「そうか、覚えてろよ………!」
そう言うと、ハゲピアスは力なく崩れこんだ。
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