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部屋から出て、リビングに行き、洗面所で顔を洗う。
その後、テレビを点けて、卵を片手で割ってフライパンに落とし、火を点けてからパンを取り、トーストの中に投げ入れ、焼かれたら、棚を叩いてパンを飛ばし、皿を投げて空中でパンを皿に乗せ、ブーメランの如くテーブルの上に乗っかり、俺はスタイリッシュ着席で椅子に座った。
───というのは全部嘘で、普通に御飯と味噌汁とメザシとたくあんを用意して、食卓に着く。
俺がご飯派だと知っていた人なら、パンだった時点で嘘だと気付いた人はいるだろう。どうでもいい?うん、本当にどうでもいいな。
そう思いながらも、メザシとたくあんをゴックンしながら朝食を食べ始める。
───約15分後、朝食を食べ終えた俺は、一旦自室へ戻る。
自室に戻った理由はただ1つ。
祐「皆、今日は入学式なんだ。どんな入学生が来るのか楽しみだが・・・あまり騒がしい奴は来て欲しくない。君達はどう思う?」
部屋にある犬の人形10体に、こうやって話しかける事だ。
因みにこの人形は、昨日届いた物で、この挨拶は毎日行うつもりだ。
そこ、痛い奴とか言うな。言われなくても自覚してるから。
───それから1分後、人形達との挨拶を終えた俺は、玄関に来て、靴を履きながら考える。
入学式・・・在校生である俺にとっては、新キャラ増加のイベント。
しかし、俺は・・・というか龍也達は、新キャラである2人の入学生を、既に知っている。
ま、その二人については後で話すとしよう。今は家を出なければ。
そう考え、俺は扉に手を掛けた。
───ガチャッ
目の前の扉を開け、太陽の光が目に入る。
「祐!!おはよう!!」
そして、次に目に入ってきたのは、赤い髪を持つ綺麗な女性。
彼女の名は『不知火 椿』
ナリはあんな美少女だが、巷では鬼神の異名で恐れられている。
───そして驚くことに、俺の彼女だ。
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