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───ドドドドドドドッ!!
2人が対峙する時、その場の雰囲気は一変する。のどかな雰囲気から、戦場へと変貌した。
そんな中、雅は俺から離れ、いつのまにか持っていた長い棒と共に、椿の1歩前に立つ。
対して椿は、雅に笑顔を向けながら口を開いた。
椿「・・・林間学校の時から思ってたんだよ。お前とは、話が合いそうだって。
どうやら・・・本当に話が合うようだなぁ!!」
そして椿は、何処から出したかわからない木刀をブォンと振り、先端を下に向ける。
怖い!?いつもの鬼神化よりも怖い!?マジギレだこれー!?
雅「・・・そうだな。実は私も・・・お前とは一度話してみたいと思っていたところだ!!」
対して雅は、ニヤリと笑みを浮かべながらそう口にする。少しは話し合う意思を見せろよ!?いやそれやったって無駄なのはわかってるけどさ!?
椿「ほーう?それは奇遇だな。実は私も、テメェと話してみたいと思ってたんだよ!!じっくりとな!!
そんじゃ早速・・・始めようぜ?」
雅「そうだな・・・さっさと始めよう」
2人はそれだけ言葉を交わすと、互いに睨み合い、武器を構える。
マズいな・・・限りなくヤバイ状況だ。ここは密かに逃げるのが得策か?いやダメだ。必ずこの2人は追ってくる。
───なら、これでどうだ!?
祐「お前ら!!一旦落ち着け!!」
俺は2人の間に入り、2人を宥めようと試みる。
───だがしかし、現実はそう思い通りにはいかないようだ。
───バッ!!
椿雅「死ねぇええええええええっ!!」
2人とも、頭に血が上って俺の話を聞いていなかったのか、2人同時に目の前の敵に向かって飛び出す。
───さて、今の状況を説明しよう。
まず、俺の右側には椿が。左側には雅がいる。そして、椿は雅に、雅は椿に向かっている。
───つまり、真ん中にいる俺は絶対に巻き込まれる。
祐「待て!?2人とも落ち着けよ!?俺の声を聞け!!頼む!!止めっ───!?
うわぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
───この時、祐一の携帯には「DEAD END」の文字が印されていたとか。
こんな、慌ただしい林間学校を終え、俺達の友達として雅が加わった。
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