脇役のバスケ

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「───という過去があり、俺は今ここに立っているのだ!!」 あっ、婚約者の回想タイムが終わった。皆は終始カオスタイムだったな。 えっーと・・・よし。内容は覚えている。じゃあ早速要約してみようか。 まず、この男子は部活前に雅を見かけ、一目惚れをした。 →明日告白しようと思ったが、その日に雅を発見する事が出来なかった。 →その日から、個別授業の存在を知らずに2年経過。 →つい先日、雅が学校に来た事を知る。 →屋上にいると聞いたので、いざ告白へ。 →こ↑こ↓ ───とまあ、こんな感じだ。 婚約者と言った理由は、単に彼が、初めて付き合う女性とは結婚まで行きたいと思ってるからだとか。ちょっと面白味無くて残念。 「さて・・・俺が雅を好きになってから、この時までの経緯を話した所で・・・雅!!いや、我が婚約者!!俺と一緒に人生を歩もう!!」 そして、彼は俺達に近づきながらそう言って、雅に右手を差し出す。 ・・・さーて、どうしましょうか? 恐らく、雅はこの告白を断るだろうが、彼には1回断られても諦めない覚悟がある。 下手すれば、何か勝負を仕掛けてきそうな勢いだ。そんな面倒事は起こしたくない。はてさて、どうしたら穏便に───。 龍「残念だけど、君に雅は渡さないよ」 ───済ませたいのに、どうしてこの主人公は挑戦的な事を言うんですかねぇ・・・(絶望) 男子の目の前で言い放つ龍也を見て、俺は思わず頭を抱える。 「何だお前?もしや、お前も雅が好きなのか?」 対する彼は、持ち前の高身長で龍也を見下ろし、そう尋ねる。 龍「僕は雅の親友だ。親友である雅を、君に易々とは渡したくない。ただそれだけだ」 しかし龍也は1歩も退かず、真剣な表情を崩さずに告げた。 雅「・・・私はあいつを親友と認めた覚えは無いんだが?」 椿「あいつは元からああなんだ」 祐「誰かあいつ止めてー」
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