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祐「では、会議の挨拶として・・・元凶こと龍也から一言」
総勢22人が席に座っている教室の中、俺は龍也に命令する。
龍「元凶だなんて人聞きの悪い・・・まあわかったけど」
不満足そうにしながらも、龍也は席から立ち上がって教卓の前に立ち、俺達と向き合う。そして、龍也は言葉を放った。
龍「皆、決戦は来週の月曜日だ。雅の為にも、絶対に勝とう!!」
───ビュンビュンビュンッ!!
龍「痛っ!?痛っ!?痛ぁっ!?」
瞬間、龍也の顔に消しゴムや鉛筆などが計7個ヒット。反省の色を見せてないし、仕方ないね。
祐「その前に、勝手に巻き込んだ事を謝れと、俺と咲と椿とシルファと美羽ちゃんと涼子さんと雅は思っているそーです」
集中砲火の理由を説明するように、消しゴムを投げた右手を降ろして告げる。
龍「あっ・・・ごめん」
自分の失敗にようやく気付いたのか、龍也は申し訳なさそうに頭を下げる。
───バッ!!
龍「でも、どちらにしろ同じだった。僕が喧嘩を売っても、売らなくてもね。
大田君が雅の事を話していた時、彼の眼には断固たる決意が映っていた。
恐らく、あそこで雅が断っても、大田君は勝負を挑んできたと思う。だから僕は、敢えて自ら受けたんだ」
しかし龍也は、すぐさま顔を上げると真剣な眼差しを見せ、俺達にそう告げる。
反省する気はない・・・いや、反省している場合ではないと言いたいようだ。
祐「・・・刹那、龍也の眼を見てくれ」
単なる言い訳ではない事を確かめる為に、俺は刹那に頼む。
対して刹那は、1回頷いて承諾すると、パッと立ち上がって龍也に歩み寄り、龍也の眼をじっと見つめる。
刹「・・・龍也さんは、紛れもない真実を話しています」
そして刹那は、此方を向いてそう伝えた。
刹那の言葉を聞いた俺は、龍也を見て表情を変えずに言い放った。
祐「───なら、遠慮無くやるがいい。しかし、会議の進行役と主将はお前がやれ」
龍「えぇっ!?」
それを聞いて、龍也は目を丸くして驚く。
祐「悪いが、俺は巻き込まれた側なんで進行役はしない。以上だ」
まあ本当は、こういう役は主人公がすべきだと思ったからなんだけどね。
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