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龍「じゃあ、他に経験者はいる?」
引き続き、龍也がもう一度尋ねる。
和「ハイなのですぅ。中学時代はバスケ部だったのですぅ。試合は、緊張してて活躍できなかったのですぅ・・・」
すると和ちゃんが手を挙げて、過去の体験談と共に申し出た。お嬢様キャラなのに部活に入っていたのか。
龍「それでも十分心強いよ、和。他に経験者は?」
龍也は和に微笑み掛け、すぐさま同じ事を尋ねる。
しかし、今度は誰も手を挙げなかった。
龍「ということは、経験者は3人か・・・心強い限りだ。
それじゃあ次に、試合には参加しないけど、サポートに撤してもらう人を発表するよ」
すると龍也は、1回俺達をざっと見渡してからそう話す。
サポートに徹する人・・・マネージャーか。確かに必要だな。
龍也の進行に安心する俺を余所に、龍也は話し始めた。
龍「まず、和を除く1年生2人。次に、2年生3人。3年生は、優花、麗華、凛、冬姫の4人だ。それ以外の人は全員、選手となってもらう」
龍也はそう告げて、口を閉じる。
つまり、選手になるのは俺、龍也、憲、弥、月音、椿、彩さん、シルファ、涼子さん、藍、刹那、和ちゃん、雅の13人か。
なるほど、運動能力が低い人をマネージャーにしたわけか。良い判断だ。
そう思いながら、次の言葉を待つ。
龍「で、次は・・・えっーと・・・」
しかし龍也は、次に何を決めたらいいのかわからず、困惑し始める。
全く・・・世話の掛かる主人公だ。
祐「───ポジションは?」
龍「へっ?」
俺が助け船を出すと、龍也はパッとこっちを見たが、頭にハテナを浮かべている。
祐「野球と同じく、選手の5人にはポジションがある。
主にボール運びをメインとする、ポイントガード。外からのシュートを狙う、シューティングガード。中からも外からも攻める、スモールフォワード。中から強く攻める、パワーフォワード。ゴール下の要、センター。
こういうポジションも決めるべきだと、俺は思うんだが」
対して俺は、バスケ初心者に分かりやすく伝えた。
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