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「灰色」・・・「白」と「黒」の2色だけで作られる色。
2色の配合次第で細かく見れば、何百、何千もの種類を作ることができる。「白」が多ければ明るい「灰色」に。「黒」が多ければ暗い「灰色」に。半分半分ならただの「灰色」に・・・様々な「灰色」ができるのだ。
───そんな「灰色」を創造する「白」と「黒」が、とある1つの学園に存在しており、「白」と「黒」は対立していた。
「白」は、恋愛を知らない鈍感だった。「黒」は「白」の鈍感を憎み、鈍感を消し去りたいと思った。
「黒」は「白」をハーレムにする計画を実行した。
「白」は計画の中で集まったヒロインの1人に恋をした。「黒」はそのヒロインに好かれた。「白」はヒロインに抱いていた恋を諦めた。
「白」は恋する事により、周りにいたヒロインの好意に気付き、鈍感を消し去った。
「白」は長く悩んだ末、1人のヒロインを選んだ。「黒」は好かれていた1人のヒロインと結ばれた。
───そして「白」と「黒」は対立をやめた。
ここまでが「白」と「黒」の物語。
───これからは違う。これからは混ざり合う。「白」と「黒」が混ざり合い、1つの色を見せる。
1人の主人公「白」と、1人の脇役「黒」が織り成す、「灰色」の物語。
果たしてどんな「灰色」になるのだろうか?明るい「灰色」なのか。暗い「灰色」なのか。それとも「白」と「黒」が半分半分になっている、正真正銘の「灰色」なのか。
主人公「立川 龍也」脇役「広瀬 祐一」
この2人が見せるのは、どんな「灰色」なのであろうか。
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