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───小鳥の囀る音が、目覚め掛けている僕の耳に入ってくる。うぅん・・・もう朝か。 ───シャッ!! 「龍也・・・起きなさい」 そして、カーテンが開かれる音と優しく僕を起こす声が聞こえてきた。僕はまぶたをゆっくりと開け、起こしてきた人に顔を向ける 龍「ふぁーあ・・・おはよう麗華」 麗「おはようですわ」 目の前にいるのは、金色の髪と飛び出した1本の毛が特徴的な、とても綺麗な女性・・・『天条院 麗華』だった。 天条院財閥・・・この街じゃかなり有名な財閥だ。そして彼女はその天条院財閥の当主の娘であり・・・驚くことに、僕の彼女だ。 僕はゆっくりと上体を起こし、グーッと腕を伸ばす。その様子を、麗華は隣でジッと見つめていた。 ・・・うーん、おかしいなぁ。いつもなら僕の部屋からすぐに出ていったのに、今日は部屋から出ようとせずに、僕のベッドの前で座り込んでいる。それに、よく見たら顔が少し赤い。どうしたんだろう? 麗「・・・その・・・」 龍「んっ?」 疑問に思っていた時、麗華は頬を染めたまま僕に話しかけてきた。 麗「お、おはようのキスを・・・して欲しい・・・ですわ」 麗華の恥ずかしそうな顔プラス頬染めプラス上目遣い・・・こんなの見せられたらするしかないじゃん!! 龍「うん、いいよ♪」 誘惑に負け、僕はすぐさま麗華とキスをする。唇が触れ合い・・・少し経ってから唇を離す。麗華はとっても恥ずかしそうに頬を染めていた。 麗「さ、さささ先に1階に降りていますわ!!もう朝御飯はできていますから、早く降りてきて下さいまし!!」 その恥ずかしさを紛らわすかのように、麗華はパッと立ち上がって慌てて部屋から出て行った。ふふっ、かわいいなぁ。 麗華の可愛らしい一面を堪能した後、僕は寝間着か制服に着替え、開けっ放しにされていた扉から出た。
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