第1章

4/7

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「7日~…だから7番! 馬木(ウマキ)かよ……」 悪かったな💢 そう、今日は7日、木曜日。 だからあたし、出席番号7番の馬木ナナが当たった。 1ヶ月で一番ストレスの溜まる日。 毎回理科で赤点で、クラスの最下位のあたしに答えれる問題は多分一つもない。 影井は黒板に暗号のような反応式を書いている。 答えれるなら答えようとした。 けどさっぱりわからない。 しばらく無言で先生と目と目の攻防戦をしたあと、 『わかりませーん。』 そう一言呟いて、 あたしは机に突っ伏した。 死んだ。 このあとなんか言われるんだろーなぁ…。 あー、なんかどうでもいぃや考えるだけ時間の無駄だし~。 時間は有効につかわなきゃね。 ってことで寝よう← 多分今影井はニヤニヤしているだろう…… 「馬木、わかるか?わかんないだろ?どうせな?最下位だもんな。 じゃあ後ろにいって… げっ…鹿田(シカダ)か…?」 あたしが夢に落ちる最後の瞬間まで、影井のいじわるそうな声が聞こえた。 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加