接触

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ヤっさんこと沖田靖(オキタヤスシ)は二人の父親変わりの男で、昔相当の悪だったらしく背中に龍の刺青を入れている。 二人には親がいない。共に母親が幼少期に病気で他界。 父親に関しては5年前に謎の失踪。 それから二人の親友だったヤっさんが面倒を見てくれている。早い話が孤児院で暮らしている。 「なぁ空夜。親父どこにいるんだろうな?」 「知るか。失踪して1年後に送ってきたこのネックレス意外音沙汰ねぇんだし。」 空夜は首にかけてあるシルバーのネックレスを手にして言う。 「そうだよなぁ…これっきり連絡無いし。」 陸斗の首にも同じネックレスがかかっている。 父親が失踪して1年経ってから贈られてきた謎のネックレス。裏には『ネスフィス』と掘られている。 色んな手段を使ったが手がかり無し。一緒に入っていた手紙に 『肌身離さず着けておけ。お前らを守るものだ。』 これだけ書かれていた。二人はこの言葉通り今まで首にかけていた。
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