1人が本棚に入れています
本棚に追加
「何から守るんだか……」
陸斗は夕焼け空を見ながら呟く
暫く無言の時間が続いた後空夜が思い出したかのように喋りだした
「あ、陸斗。今日食事当番お前じゃね?」
食事当番。二人がいる孤児院は年長者、即ち陸斗と空夜が交代でこなしている
因みに前日は空夜が担当だった。
「ちょ、今何時だ?」
陸斗は時計を確認する
17時55分。夜ご飯は19時からなので今から帰って作ってもギリギリだ。
「まずい、空夜悪いけど手伝って。」
「えぇ、ヤだよ。」
「頼む、今度なんかおごるから。」
必死にお願いする陸斗。理由は簡単、以前当番を忘れたときヤっさんの説教&罰を受け、丸一日働かされたからだ
「ハァ、分かったよ。」
空夜は渋々了承した
「そうと決まればさっさと帰るぞ!」
「そうだな。」
二人は下に置いていたバックを持ち上げ帰ろうとした…………その時
キュオオオオオオオオ
体育館の裏から凄まじい音とまばゆい光が溢れだした
最初のコメントを投稿しよう!