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体育館裏
二人は壁を背に隠れるように前方を見ていた
そこには全身白いローブで顔には仮面を着けた不気味な二人組がいた
「もぉ~ホンマ難儀やわ、何でうちがこんなことせなアカンのぉ。」
一人は背の低い女。関西弁が特徴的だ
「文句言うな。これ命令。だからやる。それだけ。」
もう一人は背の高い男のようだ。一言一言区切って喋るのが特徴的だ
「なんだあいつら?」
「俺が知るか。」
気づかれないように小声で陸斗たちは喋る
しかし白ローブの二人を見て思うことは同じだった
『あいつらは普通じゃない』
自分達が会ったことがない雰囲気を出す二人に警戒する陸斗と空夜
その時
「それでターゲットはどこにおるん?」
ターゲット、どうやら白ローブの二人は誰かを探しているらしい
「この世界のどこか。」
「え~この世界ってめちゃ広いや~ん。」
だだをこねる女と任務最優先の男
「で、そのターゲットの名前なんやたっけ~?」
男に尋ねる
陸斗達にも緊張が走る
「黒川陸斗と成宮空夜。」
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