3.

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夜になり、和は出勤していった。 いってきますのちゅー、とか言われて、頬にキスされた。 勿論、ヤンブラ恵兎くんは激怒して、和の鳩尾に強烈な蹴りをかましていた。 これからホストとして出勤するため、仕事に差し支えが無さそうなところに蹴りをかました恵兎。 なんだかんだ、優しいよね。 「呉亜!」 まだ怒ってる恵兎に呼ばれ、振り向くと、 キスされた。 最初は頬に。 主に和がキスしたであろう部分を重点的にしていて、まるで消毒とでも言わんばかりに。 極めつけには、唇にキスをしてきた。 暫くの間、フリーズしていたが、季穂と母さんがうるさかったから、我に返れた。 触れるだけのキスで、少し安心した。 ディープだったらと思うと、ゾッとする。 …ていうか。 「お、俺のファーストキスぅぅぅう!」 ファーストキスを、弟に奪われました。 ファーストキスの事実に、季穂と母さんはまた盛り上る。 …もうやだ。
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